前年度に引き続き、感染症対策のためオンラインで朝の読み聞かせを実施してきました。4月～9月までのしおりの会の取り組みを報告します。

■平和絵本の紹介
平和月間の6月は合同読み聞かせを行いました。『いただきます』は、しおりの会メンバーが登場人物を声で演じわけ主人公のよしちゃんの戦争体験を伝えました。物語のキーになる「タンナーファクルー」は、読む前に現物（菓子）をカメラに映して説明しました。
『白いからす』は2019年度の合同読み聞かせでも紹介した絵本で、二人の読み手が情感を込めて朗読。海外では今現在も戦争が行われている中、絵本をとおして平和について考えるいい機会になりました。
　　　

■英語絵本や大型紙芝居　
英語好きなメンバーが楽しい英語絵本を紹介してくれました。『Who stole the cookies？』はみんなでドキドキしながらクッキーを食べた犯人を探していくストーリー。最後の挨拶に登場したパペット（手作り人形）もかわいくて子ども達に大好評でした。紙芝居やブラックシアター、しかけ絵本、電子書籍、アプリ効果音を取り入れた読み聞かせなども積極的に行い、オンラインならではの新しい取り組みに挑戦しています。
　　

■著者による読み聞かせ
城西小学校の非常勤講師・宮城淳先生（社会科）の作品『ちょーちか　ちょーちか』をご本人にお読みいただきました。米軍占領下の沖縄の悲しい出来事がテーマですが、先生の深みのある声で、方言や歌も交えながら力強く伝えてくれました。著者の語りによって、物語にいのちが吹きまれたように感じられました。
卒業生の祖母である紅型絵本作家の平良通子さんも、紅型の絵が魅力の作品『オバーとマーガ　海へ行く』を読んで下さいました。孫にやさしく語りかけるような平良さんの口調はパソコンの画面越しからもよく伝わってきます。しおりの会はたくさんの保護者、地域ボランティアさんに支えられ、毎週火曜日の朝に実施しています。